業務改善の見積もり前に整理しておく情報
業務改善の見積もりを比べるには、対象業務、使っているツール、担当範囲、引き継ぎの条件を揃えることが大切です。資料が十分にない段階でも、相談を具体化するために整理できる項目を紹介します。
対象業務の始まりと終わりを決める
「経理を効率化したい」「事務を自動化したい」だけでは、支援する範囲が広く、必要な作業を判断しにくくなります。請求書を受け取ってから会計に登録するまでなど、最初に見直したい一工程を選びます。
その工程に関わる担当者と、前後で情報を受け渡す相手を整理します。困っている場面を実際の流れで説明できれば、きれいな業務フロー図がなくても、調査すべき範囲を具体化できます。
件数・道具・確認体制を整理する
毎月の処理件数、繁忙期の増減、実作業時間、利用ツールと契約プランを、分かる範囲で記録します。未測定の数字は推測で埋めず、未測定と残します。概算の場合も、誰がどの期間をもとに見積もった数字かを残します。
使っている製品名だけでなく、どの情報を入力し、何を出力しているかが重要です。連携を希望する場合は、利用プラン、権限、出力形式などを確認する必要があります。初回相談のためにパスワードや実際の顧客情報を送る必要はありません。
社内で整理するときの例(個別企業の実績ではありません)
用意する情報 | 分かる範囲での記録例 | 不明な場合 |
|---|---|---|
対象範囲 | 請求書受領から会計登録まで | 困った場面を一つ挙げる |
処理量 | 月の件数と繁忙期 | 推測せず未測定と記録 |
利用ツール | 製品名・プラン・入出力 | 担当者と後から確認 |
運用条件 | 利用者・承認者・引き継ぎ先 | 相談時に役割を整理 |
構築後に誰が運用するかを決める
見積もりでは構築作業に目が向きやすいものの、運用マニュアル、操作研修、受入確認、例外への対応も重要です。作った仕組みを誰が使い、エラーが起きたときに誰へ相談するかを確認します。
自社で運用したい場合と、継続的に実務を任せたい場合では、必要な支援が変わります。調査・設計・構築・試行・研修・引き継ぎのうち、どの工程を依頼し、社内でどのような協力ができるかを整理します。
金額と一緒に、成果物と完了条件を比べる
見積もりの金額だけで比べず、対象範囲、作成される成果物、修正対応の範囲、利用料などの別途費用を並べます。同じ「導入支援」という名称でも、設定だけか、業務設計や研修まで含むかで内容が異なります。
完了条件は、ツールが動くことだけでなく、合意した処理ができること、必要な権限が設定されていること、担当者が手順を使えることなどに分けます。削減時間や成果の数値は、測定条件を揃えて判断します。スタブロでは、貴社の対象業務と必要な支援範囲を確認し、費用・期間を個別にご提案します。
手元の業務を、一工程から整理する
すべてを一度に変えず、現在の担当者と相談し、対象となる業務の始まりと終わりを決めます。記録する項目を揃えると、仕組みの改善と人の分担を具体的に検討できます。
業務棚卸しの進め方・チェックリストと記入例には、登録不要で使える整理シートも用意しています。